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ステンカラー・コート[Balmacaan coat]　【J.PRESS】
	ステンカラーとは和製語であり、正式にはバルマカーン・コート(Balmacaan Coat)と呼ぶのだそうです。トレンチコートにおいてもそうであるように、アクアスキュータムやバーバリー製のものがあまりにも有名ですが、左の写真はＪプレスのステンカラー・コートです。じつはこれ以外にはVAN、そしてKentのステンカラーコートも持っています。それらは今後も末永く愛用する予定です。 　まさしくビジネス用コートの典型＆基本というべき存在ですね。アイビー・リーグの学生達は、夏でもＴシャツの上にこれを着てキャンパスを歩いている、という記事を本で読んだことがあります。さすがに彼らは粋なのですねぇ。 　バルマカーンとは、スコットランド／インバーネス近郊の地名だそうで、1850年頃から当地で着られ始めたラグラン袖のコートを指しているそうです。今日のステンカラーコートの原点ですね。その後、アメリカ東部のアイビーリーガーたちに愛用されるようになったのは1930年代後半のことです。重要なのは、このことがなかったら私は、このステンカラー・コートの愛好者にはなっていなかったかも…です。

［ステンカラー・コートの特徴］
・襟腰が後ろで高く前で低いバルカラーと呼ばれる襟、機能的なラグラン袖、フライ・フロント（ボタンを隠す仕掛けになっているフロント）、スラッシュ・ウェルト・ポケット（縦に切られた脇ポケット）、センター・ベントなどが一目でわかる特徴です。 ・細かい点では、センター・ベントやウェルト・ポケット、そして襟先にもボタン留めが施されています。（ただし、ないものもあります。）　私としてはウェルト・ポケットのボタン留めがとても気に入っています。当然ながらボタンを外さないと脇から手が入れられません。でも、敢えて私は脇ポケットに手を突っ込まないのも、粋だと考えています。
	・このウェルト・ポケットの中には、それは大きなマガジン・ポケットが付いているんですよ。文字どおり雑誌などがすっぽり入る大きさですね。しかもコートの表からも裏からも手が入れられます。このウェルト・ポケットの切り込みから手を入れると、コートのボタンを外すことなくズボンのポケットにも手が入れられるのですよ。　左の写真のような感じですね。私が持っているＫｅｎｔのステンカラーコートも脇のポケットはこのような貫通式になっています。

※ポケットの名前については「ポケットの雑学」を参照してください。「ポケットの雑学」のページへＧＯ！

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